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歯科学研究所インプラント部会

7月3日、4日

Kahnberg

4日は歯科学研究所インプラント部会で発表の予定。前日より東京に入り、カーンバーグ教授を迎えての懇親会に出席した。スウェーデンではいつもお 世話になっている有名な教授だ。顔見知りのメンバーも多く来られている。このあと大会長の岡先生と軽く前夜祭。

さて、いよいよ若干の緊張感を持って当日を迎えた。
この日の最初の演題は田中譲治先生と鈴木光雄先生の教育講演。

田中先生の話は磁性アタッチメントを使ったオーバーデンチャーについて。
McGillの2002年のコンセンサスではインプラント2本の下顎総義歯のベネフィットについての10年以上にわたる研究から
・残存率が非常に高い
・合併症の発生率が非常に低い
・顎堤の吸収率の低下
・食生活のあきらかな向上
・コストを考慮しても高い満足度
ということから、下顎無歯顎に対しては
「インプラント2本のオーバーデンチャーを第一選択の標準治療にすべき」
というコンセンサスができているとのことだった。

鈴木先生の講演では「大口式」の術式が多く披露されていた。
彼は今では大口式のインストラクターをしているそうで、雑誌などでは見ていたが実際にお話をお聞きするとだいぶ印象が違ってくる。一度セミナーを 受けてみてもいいかもしれない。

さて、会員講演のトップは筒井先生で難症例にBioOssブロックとGem21を使った症例。結論的にはGem21の骨誘導能はあまり高くないと のこと。確かに今もてはやされているが僕も使った感じではそれほど画期的に骨ができるわけではなく、期待通りにはいかないケースが多いようだ。

次が私の番だがスライド詰め込みすぎて時間が全然足らなかった。予行をするべきだったと後で反省。とても聞き苦しい話になってしまって申し訳な かった。あとでお世辞だろうが「もっと話を聞きたかったです」と言われて少し救われた(^_^;)

3番目が守口先生のノーベルガイドを使った即時荷重の話。だいぶコンピュータガイドも進化しているのだろう。うまく使えば患者さんの負担も少なく オペの時間もかなり短くなるようだ。様子を見てそろそろ取り入れる時期かもしれない。

最後はカーンバーグ教授の  「Implant rehabilitation in compromized bone without bone augmentation procedures」 複雑な症例で骨造成をしないでインプラント治療する方法だ。
彼は逆に大規模な骨造成手術で有名なのだが、敢えてそれをしない方法というのを整理してみせてくれた。印象的だったのはサイナスインパクションで もサイナスリフトでも骨補填剤を使わないという点。それで十分骨はできるとのこと。ただしサイナスの圧で造成した骨が吸収するのを防ぐのに補填剤は少しは 役に立つだろうとのことだった。

帰りは高松の先生と一緒になった。フライト時間まで少し余裕があったので二人で軽く一杯。いろいろ経営相談に乗る形になってしまった。インプラン トは確かにすばらしいが医院経営はバランスだ。自分の周りのみんなが幸せになる形でないと長期的な成功は難しいように思う。東風会はまだまだこれからだが 方向性は間違っていない。さらに改善の努力を続けるのみだ。

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